ハルシオンは超短期作用型の睡眠導入剤です。
寝付きが悪いという不眠症の方に使われることが多いお薬です。
現在では病院でしか処方してもらうことができません。
効果が高いという反面、作用が強すぎたり副作用が強く現れることもあるため、しっかりと用法用量を確認する必要があります。
ハルシオンの基本情報
ハルシオンは元々アメリカのアップジョンという製薬会社が開発や販売を行なっていました。
しかし、2003年にファイザー社が会社を買収したので、現在ではファイザー社から販売されています。
ハルシオンは睡眠薬のイメージが強いですが、主にうつ症状を緩和させる働きがあることから、正確には睡眠薬ではなく向精神薬に分類されます。
ハルシオンは、超短期作用型ベンゾジアゼピン系の薬で、中枢神経に作用して精神状態を安定させます。
ベンゾジアゼピン系というのは、不安を解消、筋肉の緊張をほぐす、眠たくさせるという作用があります。
そして、ハルシオンというのはとくに催眠効果が強く、睡眠障害で処方されることが多いです。
また、ハルシオンは向精神薬に分類されるため、ドラッグストアでは販売されていませんし、個人輸入代行サイトでも購入できません。
よって、入手する場合には病院で診察を受ける必要があります。
診察を受けたとしても処方の必要がないと判断された場合には、手に入れることはできません。
ハルシオンに含まれる有効成分
ハルシオンの有効成分はトリアゾラムというもので、睡眠薬としての効果を発揮しますが不安を解消する場合やうつ症状を軽減する際にも用いられます。
また、睡眠薬の中でも非常に即効性が高いという特徴があります。
個人差はありますが、服用してから15~20分程度で強い眠気を感じますので、不眠症の中でも入眠障害(寝付きが悪い)場合に適しています。
また、ハルシオンは作用が強いことから、手術や麻酔の前にも服用されることがあります。
- ハルシオンには0.125㎎~0.5㎎までの種類があります。
- 服用する量を増やせば増やすだけ作用が強くなります。
- 服用する量を増やすとそれだけ副作用が強くなる傾向があります。
ハルシオンの正しい飲み方
ハルシオンは錠剤タイプのお薬で、就寝前に水やぬるま湯と一緒に服用します。
通常の成人であれば、1日0.125㎎~0.25ミリグラムを服用しますが、強い不眠の症状を感じている場合には0.5㎎を服用します。
ただし、体調、年齢、症状によって適切な服用量は変わってきます。
ハルシオンの副作用
ハルシオンは他の睡眠薬に比べて作用が強く、副作用も起こりやすい傾向にあります。
主な副作用には、健忘や強い眠気があります。
症状は一時的なものではありますが、翌日まで眠気を持ち越してしまうという場合には、服用する量を調節する必要があります。
また、ハルシオンはアルコールと一緒に服用すると作用がより強く出てしまうため、併用が禁止されています。